サボテンを育てていたら急にサボテンがしぼんでしまった。茶色く変色してしわしわになってしまった。
こんな経験をされた方も多いのではないでしょうか。
サボテンの種類によって形状は様々ですが、明らかな異変によりサボテンがしわしわになっているような時には必ず原因があります。
その原因を見つけ早急な対策を施すことがサボテンを元気に育てるコツです。
そんなサボテンの外観的異変に多いサボテンのしぼみとサボテンがしわしわになってしまう原因についてご紹介いたします。
サボテンがしぼむ・小さくなる原因
サボテンが突然半分くらいの大きさにしぼむ、緑色ではなく茶色や灰色っぽい色合いになる。
そのような症状を起こす原因には大きく分けて水分の与え過ぎと水分不足の二つの問題が考えられます。
水の与え過ぎと水やり不足と考えると相反した問題のように見えますが、サボテンの好まない環境で育ててしまっていると言えばサボテンが体調を崩すことは理解いただけると思います。
それではそれぞれに主な原因を考えてみましょう。
まず、サボテン全体がしぼんでしまい柔らかい場合は水切れの可能性が高く、根元付近が変色していたり部分的に柔らかい場合は根ぐされの可能性が高いものです。
この判断基準は症状の初期段階の話ですので症状が悪化し、手遅れのような状態になったものに対しては当てはまらないことを理解しておいてください。
サボテンは水が不足すると体内の水分を使って生命維持をするために徐々にしぼんでしまいます。
言わばサボテンは自然の貯水タンクのようなものなのです。
サボテンの種類にもよりますが、一部のサボテンは水切れを起こすとふにゃふにゃになり、明らかにしぼんでしまいます。
次に根腐れの話になりますが、サボテンの根ぐされと聞くと「水やりは控えめにしているから問題ない」と判断する方がいますが、根ぐされの原因は水やりの回数だけではありません。
水やりを控えめにしていても環境によっては風通しの悪い場所に置いておくだけでも根ぐされは起こります。
さらに水捌けの悪い容器や土を使用している場合などはさらに悪条件が重なってしまいます。
根ぐされの確認方法としては、サボテンを抑えて揺すってみてぐらぐらするようなら根ぐされの可能性が高いです。
根がしっかり張っていれば、サボテンがぐらぐらすることはないので逆に水不足を疑ってみましょう。
また、押すと柔らかくなっている状態のサボテンは株自体もしくは根が腐っている可能性があります。
用土が完全に乾ききらない状態で水やりをやっていたり、水やりをしてから何日経っても土が湿っているような状態では根ぐされが起きやすい育成環境と言えます。
用土が乾ききってから1週間以上そのままにしてから水をたっぷりあげるようなメリハリのある水やりが大切です。
しぼんだサボテンの復活方法
水不足や根ぐされなど原因は様々ですが、しぼんだサボテンは復活させることができるのでしょうか?
その疑問に対してはどのような条件でも早期発見早期対応ができれば復活させることは可能です。
逆に症状が進行してしまい、サボテンが茶色くなってカサカサになっていたら復活はほぼ無理です。
根ぐされであれば全体的に黒ずんでグニャグニャになっていたらやはり復活は無理と考えてください。
まず、水不足であれば正しい方法で水やりを行います。元気であれば1日くらいで水を吸収して元の大きさに膨らみます。
天気予報などを確認して晴天日が続く日を狙って水やりを行い、鉢の底から水が流れ出るくらいしっかり水をあげます。
この時にサボテンを置く場所も大切で風通しが良い場所を選び、しっかり日に当てます。
真夏の直射日光は日焼けを起こす可能性がありますのであまりにも日差しが強い時には遮光をして管理しましょう。
根ぐされの場合には腐ってしまった部分をカットして日陰で2週間から1ヶ月ほど乾燥させます。
切断部がしっかり乾燥したら新しい土に植え、根付くまでは風通しの良い半日陰で様子を見ながら育てます。
しわしわのサボテンは復活しない
少し萎んだ程度のサボテンなら早急に対応すれば復活することは可能ですが、シワシワになってしまい、カサカサになったり、茶色く変色してしまっている場合には復活は非常に難しい状態と言えます。
他の植物に比べていくら丈夫だと言われているサボテンでも育て方を誤れば枯れてしまうことは多々あります。
サボテンも他の植物と同じで緑色の部分が残り光合成を行えるだけの体力があれば復活することは可能ですが、全体的に水分を失い枯れている状態では復活することはできません。
サボテンがしぼまないように育てる
ここまではしぼんで小さくなってしまったサボテンの復活方法についてご紹介しましたが、できればサボテンがしわしわになったり、しぼんだりしないような育て方をしたいものです。そのためにも今一度サボテンをしっかり育てるための条件を整理してみましょう。
サボテンがシワシワになったり、しぼんでしまう原因の多くが水分不足と根腐れですので、その二つの問題が起き難いように管理することが大切です。
しっかりとした用土に植え替える。インテリアとして販売されているサボテンの中には長期育成に向かない容器や土を使用しているものもありますので、サボテンを購入したらまずは容器と土をチェックしましょう。
容器も排水性の良いものを選び水が貯まらないものを選びます。デザイン重視や置物として販売されているサボテンにはサボテンの好む環境を維持することよりも見た目の良さを重視してしまっているものも少なくありません。
デザイン性よりも機能性を考えて植え替えを行いましょう。用土はサボテン用の土を使えば問題ありませんが、赤玉土の小粒のみの土でも大丈夫です。
日当たりも大事な要素の一つです。最低5時間以上は太陽の光に当てることを意識して置き場所を考えましょう。
長期間の室内管理では株が弱りやすく、用土も乾き難いため根ぐされを起こしやすくなります。