サボテンは乾燥になぜ強い?サボテンの水分補給と水分量の仕組み

2020年7月20日

サボテンは乾燥になぜ強い?サボテンの水分補給と水分量の仕組み

サボテン

サボテンと聞くと砂漠などの日差しが強い乾燥地域で生息しているイメージが強いものです。

なぜサボテンは乾燥に強いのか?

サボテンの水分補給の仕組みと必要な水分量などについてご紹介いたします。

サボテンは乾燥になぜ強い?

サボテンが乾燥に強い理由はその環境に適応するために様々な進化をしてきたことが挙げられます。

サボテンの成長の仕方や水分保持の仕方、極力水分を消費しにくい活動など。

通常の植物は日の光が当たる日中に気孔を開き二酸化炭素の吸収をしています。

この時に同時に体内の水分が蒸散によって気化してしまいます。

その点サボテンなどの多肉植物の多くはCAM(Crassulacean Acid Metabolism)と呼ばれる少し変わった光合成を行います。

サボテンは日中に気孔を開き二酸化炭素を吸収するのではなく、涼しい夜間に気孔を開き二酸化炭素を取り込むことにより体内の水分の蒸散を最小限に抑えています。

夜間にため込んだ二酸化炭素を利用して明るくなってから光合成を行うため光合成の効率は悪いですが、このような光合成方法は通常の光合成に比べて10分の1ほどの水分しか必要としないため水分の消費を抑えることが出来るのです。

このような光合成の方法は水分の消費の面からすると非常に合理的な方法ですが、その反面、成長は遅くなるというデメリットもあります。

そのような理由からサボテンは他の植物に比べて成長が緩やかなのです。

他にもサボテンが乾燥に強い理由はいくつかあり、体内に沢山の水分を蓄えていることや空気中の水分を吸収する力に優れていること、体を丸くして表面積を減らし、乾燥に耐えているうえ、水を節約できる仕組みになっていることなどが挙げられます。

 

サボテンに必要な水分

サボテンに必要な水分とはどのように判断できるのでしょう?

それはサボテンの見た目の変化によってある程度判断することが可能です。

必要な水分が不足してくるとサボテンの色合いが薄くなる、葉が硬くなる、種類によっては体内の水分不足によりしぼんでしまうなどです。

このような症状が見られたら水分不足の可能性がありますので水やりを行うようにしましょう。

先にも記載しましたが、植物にとって水分は光合成を行う上で必要不可欠なものです。

サボテンなどの多肉植物は光合成に使用する水分を極力抑えられるような仕組みとなっていますので必要な水分も極端に少なくて済むのです。

このことから考えると同じサボテンでも光合成が活発に行われる季節と光合成が活発に行われない季節では必要とする水分量が違うことも容易に想像できるはずです。

よって気温が高く、お日様の光がしっかり当たるような日には多くの水分を必要とし、気温が低くお日様の光も弱い日などは水分を必要としなくなります。

このこともしっかり理解し、季節によって水やりの回数や量などを調整できるようにしましょう。

注意点としてサボテンは種類によって休眠期というものが異なります。

一般的に真夏と真冬は休眠期に入りますが、夏と冬のどちらが休眠期になるのかは種類によって違うのでその違いをしっかり把握し、成長期にあわせて必要な水分を補給できるようにしましょう。

 

サボテンの水分量

サボテンのような多肉植物は種類により全体の80%から90%の水分量を含んでいると言われています。

こう考えると乾燥ぎみでカサカサしているようなサボテンですが、体内は非常に水分豊富でみずみずしい状態なのです。

そのような水分豊富なサボテンですが、そのサボテンの水を飲むことはできるのでしょうか?ちょっと話が逸れてしまいますが、サボテンの内部の水についても簡単に説明いたします。

基本的にサボテンの内部の水分は酸性度が高く、多くのサボテンには有毒なアルカロイドが含まれているとされています。

よって人が飲むと下痢を起こしたり、脱水症状になることもあるので飲まないという判断が正解です。

サボテン全てに言えることではなく種類によっては食すこともできますが、素人判断でサボテンを口に入れるのはあまりお勧め出来ません。

 

サボテンの水分補給

最後にサボテンの水分補給についてもご紹介いたします。

サボテンは水やりをしなくても育てられるという迷信がありますが、その考え方は間違いです。

サボテンも植物ですので水やりは必要です。

ただ一度水やりをすれば体内に多くの水分を蓄えることができるので水やりの回数は他の植物に比べると断然少なくてすみます。

サボテンを自然の貯水タンクだと思ってください。

雨が降り水を蓄えることができれば、その蓄えた水で長く生き延びることが出来ます。

しかし、蓄えた水は少しずつ減っていってしまうため、定期的に給水をしなければ枯れてしまうのです。

サボテンは空気中から水分を取り込めますが、砂漠のように夜と昼の寒暖差があり、朝露などが発生する環境なら問題ありません。

しかし室内などでは朝露などがかかることはまずないので空気中からの水分補給もほぼ出来ないのです。

よって霧吹きなどでの葉水もサボテンの水分補給には効果的です。

多くの植物はサボテンのように体内に多くの水分を蓄えられないため、こまめな水やりが必要となります。

逆にサボテンは一度水分を補給できれば水分の消費量は極端に少ないので過剰な水やりは不必要となります。

過剰に行われた水やりの結果、土の中やサボテン周りが常に湿っているとカビや腐敗の原因となってしまうのです。

サボテンの水分補給と水分量の仕組みをしっかり理解し、適切な水やりを心がけましょう。

 

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