
サボテンの水やりの頻度は?
サボテンの水やりは冬と夏で違う?
サボテンの水やりの適正量は?
サボテンの水やりに最適な時間帯がある?
こんなサボテンの水やりに関する疑問についてご紹介いたします。
サボテンの水やり頻度
サボテンの水やりは気温の変化によって頻度が変わってきますので、一年中同じような頻度で水やりを行ってはいけません。
酷暑の真夏を除いて、4月から10月くらいまでの気温が高めの時期はサボテンの成長期になるので水を必要とします。
成長期には月に1回か2回程度、土が乾燥してからたっぷりあげるようにします。
ただこの頻度はあくまでも目安であり、サボテンの置かれた場所の気温や湿度、風通し、そして天候などによっても乾燥状態は変わってきますので毎日観察し、自分なりの水やりのタイミングを掴んでいきましょう。
はじめの頃はタイミングを掴むのも難しいかもしれませんが、もし、迷った時は水やりをしないようにします。
サボテンは他の植物以上に体内に水分を蓄えることができるので水切れで枯らすことはほとんどありません。
逆に過剰な水やりは根腐れなどを起こす原因となり、百害あって一利なしですので気を付けてください。
サボテンの水やり 夏
夏場は置き場所や気温によって乾燥状態もかなり変わってきますので土の状態を見ながら水やりを行うようにします。
それでも毎日与える必要はなく、10日に1回くらいの頻度になるでしょう。
梅雨明け後から夏場にかけては水を与えた後、そのまま放置してしまうと蒸れて根腐れやサボテン自体が腐ってしまうこともあります。
サボテンは暑い場所に生息しているので暑さには強いイメージがあるため、あまり気にかけないようですが、屋外で太陽にさらされている暑さと閉め切った室内での暑さは全く違うもので、特に湿度が高い時期の室内は蒸れやすくサボテンの一番苦手な環境となりますので注意が必要です。
サボテンの水やり 冬
10月以降3月くらいまでは気温が下がり、サボテンの休眠期に入ります。
過剰な水やりは根腐れの原因になるため水やりは霧吹きで葉水程度で問題ありません。
サボテンの水やりに最適な時間帯
ここまではサボテンの水やりの頻度についてご紹介しましたが、さらに水やりについて最適な方法を考えると、水やりには最適な時間帯というものもあります。
季節による水やりの違いは気温や日照時間の違いに起因するものですが、1日の中でも気温や日照は大きく変化しています。
特に日中温度が上がる夏場や夜間に気温が下がる冬場などにはそれぞれ気をつけなければなりません。
水やりはなぜ必要なのか?そのことを考えると最適な時間帯というものが見えてきます。
サボテンが活発に生長するときに水を必要とするので水やりを行います。
サボテンが一番活発に生長する温度が水やりに最適な気温であり、20℃〜30℃と言われています。
そうなると20℃に達しない冬場にはさほど水やりは必要なく、水やりをするにしても一番気温が高い時間帯が理想であることがわかってきます。
逆に夏場の日中は適温以上になることも多いうえ、蒸れの原因にもなりますので、気温が高い日中は避け、まだ涼しい朝早くから水やりを行うようにします。
サボテンは非常に丈夫で育てやすい植物ですが、サボテンを枯らす多くの原因は水やり方法にあるということを理解して、しっかりとした水やり方法を心がけましょう。
サボテンの自生地から学ぶ水やりの方法
サボテンのイメージが砂漠のような乾燥地で生息し、ほとんど雨が降らない環境でも生き抜いていることから、「サボテンは水やり不要」と思っている人もいるようですが、流石にそれでは枯れてしまうでしょう。
サボテンの自生地では雨季と乾季があり、雨季には十分な雨が降り、サボテンは急速に成長します。
雨季にたまった水は地中や岩の間に蓄えられていて、その水でサボテンは開花し、結実します。
乾季になれば体内に蓄えた水分で生活し、次の雨季まで耐えしのぐのです。
したがってサボテンの成長期には十分な水が必要となり、一年中水を与えないような育て方では上手く育たないことがご理解頂けるはずです。
日本ではサボテンの生育期は春と秋で、年間の生育量は春が50%、夏が20%、秋が30%くらいと思っていいでしょう。
よって水の必要量も生育度合いによって変わるため、厳密には季節によっても水やりの方法を変えなければなりません。
サボテンの水やり方法とタイミング
サボテンは土が乾燥しきったときが水やりのタイミングで回数を少なく、与えるときはたっぷりとが基本です。
水やりの方法は頭からじょうろなどでたっぷり与え、鉢の底から流れ出るくらいまで続けます。
頭からかけることで葉の汚れを洗い流し、一度にたっぷり与えることで必要な分だけ吸水し、余った水分は鉢から流れ出るものと乾燥によって蒸発していくことで適度な水分保持ができるようになります。
ただ、室内サボテンなどで水捌けの悪い鉢を使用している場合には土の水分が過剰になり根腐れを起こしてしまうこともあります。
そのような鉢の場合には水の量を控えめにして根腐れを防ぐことが大切です。