サボテンが枯れる 病気と害虫対策・駆除
茎腐病(クキグサレ病)、スス病、白絹病、ウイルス病などのサボテンに起こりやすい病気からカイガラムシなどの害虫対策まで、サボテンの病害虫についてご紹介いたします。
サボテンや多肉植物は他の園芸植物に比べると病気や害虫は少ないものです。
しかし、全くそのような問題が起きない訳でもありませんのでサボテンの病気や害虫について見ていきましょう。
サボテンの病気や害虫は夏から秋にかけて発生しやすいもので、この時期の管理が重要になってきます。
まずは病気や害虫に負けないように丈夫に育てることが大前提で、しっかりとした風通しをはかり、適切な育成方法を維持することです。
もし、病害虫に見舞われてしまった場合には迅速な対応が必要となりますので、病害虫についての知識も事前につけておきたいものです。
サボテンの病害虫と駆除方法
茎腐病(クキグサレ病)
クキグサレ病はサボテンや多肉植物に最も多い病気で、根元から腐り始め、病気が進行すると全体が腐って溶けてしまいます。
見つけ次第根から抜き取り、病気に侵されていない部分だけを切り取り、切り口にダイセンなどの殺菌剤を塗って乾燥させます。
切り口をしっかり乾燥さたら挿し木や接ぎ木などで再生させます。
病気が発生した用土を再利用することはあまり望ましくありませんので、新しい用土を用意して植え替えるようにしましょう。
スス病
スス病は黒いスス状のものが刺座などにつく細菌性の病気です。
ワタムシやアブラムシなどが媒介することで知られています。
ダイセンなどの殺菌剤を散布して媒介する害虫を駆除します。
白絹病
白絹病は実生苗などが透き通るように腐る病気で、伝染性が強いのが特徴です。
用土の中や鉢底などに白い絹状の菌糸がはびこり目立つようになります。
一度腐ってしまったサボテンは回復しませんので廃棄するしかありません。
同じ鉢に植えられたものでまだ元気なものは抜き取り乾かして殺菌処理をします。
殺菌剤を散布し、陰干しを1週間ほど行ってから綺麗な用土に植え替えます。
ウイルス病
ウイルスによって様々な病班が現れますが、基本的にサボテンには無害とされています。
班入りサボテンなどと呼ばれ販売されていることもありますので要注意です。
カイガラムシ
稜の間や日当たりの悪い場所に寄生してサボテンの樹液を吸う害虫です。
灰白色の殻が張り付いて外観を損ねる上、生育不良の原因にもなります。
殻は歯ブラシやたわしなどでこすり落とし、殻を形成しない繁殖期はスプラサイトやカルホスなどの薬剤散布を行い駆除します。